この春スクールカウンセラーになる人へ(1)

こんにちは!きょんです!

 

コロナ禍ではありますが、4月から心理職として新たな職場に就く方も多いかと思います。今日はその中でも特に、スクールカウンセラー(SC)として各種学校へ赴く予定の方向けの記事を書きます。

 

SCといっても小中校、昼間夜間、公立私立、小規模~大規模校などカテゴリーも様々、同じカテゴリーでも学校によってまるで違うこともあります。私もいくつかの学校を経験したので、初心の頃に役立ったこと、やっておけばよかったことなどを書きます。

 

院卒1年目からSCは厳しい

 「今更言われても!」という人はごめんなさい。実は私がそうでした。就職後、指導教員から「1年目からSCは難しい」と言われたのです。その時は「くそ!」と思いましたが、実際働いてみると難しく感じました。なにせ知らないことも多い、経験も少ないんですからね。でもまあ、就職したからにはやっていくしかないです。少なくとも、「院出たばかりであること」を率直に認め、その場で分かった風な態度を取らないことが大事かなと思います。その上で、その学校で多い相談を、前任者の引継ぎ資料や管理職などに尋ねて、都度本を読む、SVを受ける、仲間に相談する、研修を受けるなどの繰り返しですかね。こんな偉そうに言っていますが、私はSCをして数年後に自分のできなさに耐えきれず、一度辞めて別の仕事にどっぷりつかって、再度SCをしました。個人的には別の仕事をする前と後とでは、現場での安心感がまるで違います。ただ歳をとって面の皮が厚くなっただけかもしれませんが(笑)自分の比較的得意な(=対処経験のある)主訴で落ち着いて対応できることはもちろんですが、そうでない主訴でも落ち着いて別の機関にリファーできるようになりました。このような個人的な経験から私は「SCするなら別の仕事経験を持っている方がいい」と思います。たまに仕事はSCのみです!というルーキーを見かけますが、そういう人はSCの適性が高いのかもしれません。

 

 あ、ちなみに、SCになりたての頃に困ったこととしたら問題の腑分けがありました。今もいつも悩みながらなのですが、初心の頃はもっと。「あ、この子の暴れている背景に発達凸凹がありそうかな」とか「これは一度心理検査取ってもらえる方がいいかな」とかね。だからといっていきなり関係機関に振るかどうかは保護者の意向や管理職への確認などが必要ですが。ともかく、この「問題の腑分け」に苦労しまして、その時に役立ったことがあります。私、一時期福祉職的な仕事もしていたのですが、その経験から、「問題の腑分け」の作業感覚は心理職よりも福祉職の面談感覚に近いんですね。そして以下の本にも助けられました。少し古い本で、大人の事例が大半ですが、事例を元にケースワークをどう考えればいいかが書いてあり具体的です。 

 あと、SCとして学校に入って行く時に参考になることがたくさん書いてあるのは、これです。かなり具体的に学校への入り方が書かれています。電子書籍でもあるのもありがたいですね。読んでみて「最初にSCする時に欲しかった・・・!」と思いました。初心SCの現場に入った時の指南書のような内容で、初心SCのQ&Aみたいなのもあります。

 目次は創元社のホームページにあります。

商品詳細 - スクールカウンセラーの第一歩 - 創元社

 

他にもお伝えしたいことがあったのですが長くなりそうなので後日・・・

今日はこのあたりで失礼します!