磨かれた言葉は職人から学ぼう!

こんにちは、きょんです!

SNSをするにしてもブログをするにしても情報を発信する機会はたくさんありますが、その時の手段の多くは言葉だと思います。

 

相手に伝わる言葉とは何か。巷によくある言葉使いの技術論ではなく、職人による本を二冊紹介します。その理由は、職人は自分の専門分野について頻繁に、とことん考え抜いて話しているからです。磨き抜かれて発された言葉は、専門分野を超えた普遍性がある、私はそう思っています。大工さんの話なのに、心理職の仕事の話を聞いてるのかな?と感じたりします。

 

1,木のいのち木のこころ-天・地・人 

 

宮大工という仕事をご存知でしょうか?神社仏閣の修繕などを専門的にする大工さんです。その中でも奈良県にある法隆寺の宮大工を代々されてきた西岡常一さんという方がいました(1995年没)。文化功労賞も受けた有名人です(若い方はあまり知らないかもしれませんが…)

この本は天・地・人の三部構成で、一部が西岡さん<天>、二部が西岡さんの弟子の小川三夫さん<地>、三部が作家塩野米松さんによる小川さん主催の大工集団「鵤工舎」の若者たちへの聞き取り<人>となっています。

 西岡さんはこの時85歳で引退されていますが、言葉が1つ1つ刺さります。例えば、

「途中を抜かしたり、借り物でその場を取りつくろっても最後には自分で解決しなくては職人の仕事は終わりません」

「癖というのはなにも悪いもんやない、使い方なんです」

など金言にあふれています。自分の仕事を見直したい時、仕事がうまくいかない時などにもおすすめです。

 

2,イチロー262のメッセージ

こちらは言わずもがなのイチロー選手ですね。イチロー選手が色々なインタビューなどで語った言葉が一ページごとに、計262個載っています。例えば、

「ちいさいことをかさねることが、とんでもないところに行くただひとつの道。」

「自分たちを客観的にみてやるべきことをやります。それは、どんなときにも変わらないものです。

「相手が変えようとしてくるときに、自分も変わろうとすること、これがいちばんこわいと思います。」

「かつては、いろんな『形』をためしていました。あれは、自分の『形』が見つからない不安の証でもありました」

などです。一読してお分かりかと思いますが、野球に限らず色々なことに当てはまるんじゃないでしょうか。

 

言葉は発信するだけでは不十分で、磨かれた言葉を吸収する必要があると考えています。そして磨かれた言葉を学ぶ1つとして、今回は「職人の言葉」を挙げました。

 

私自身、まだまだ言葉の扱いが下手なため、上記の本を繰り返し読んでいるところです。

 

参考になれば幸いです!